ここでは、「うつ状態」と診断されたわたしが実際に心療内科へいくまでのことをお伝えします。
・心理的ハードルが高い「心療内科の受診」
・病院はどうやって選べばいいの?
・休職するため「診断書」を依頼しよう。
などの内容について。
以前このブログで、自分自身が「うつ状態」に至るまでの経緯、またうつ状態にならないようにどうすればよいかを考えた記事を書きました。
メンタル不調をきたし、受診した心療内科で「うつ状態」と診断された先月。
わたしは何とか病院を受診できたものの、「心療内科や精神科の受診」って心理的にハードル高いですよね。内科や耳鼻科を受診するより遥かにずっと。
「心療内科を受診するってなんだか大げさすぎかも」
「受診したことを周りに知られたら恥ずかしい…」
そんな風に思う方も少なくないのではないでしょうか。
でも、内科や耳鼻科と同じように、調子を崩したら心療内科や精神科を受診するのは必要なこと。
今現在が一時的な「抑うつ状態」であったとしても、そのまま無理を続ければ「うつ病」へと移行する可能性がないとは言い切れません。
避けられるなら、避ける他ないです。
「抑うつ状態かなんなのかわかんないけど、なんだか心の調子がおかしい。以前のように回復できない。」
そんな時は、心療内科を受診することは選択肢にいれるべきだと思います。(絶不調の最中にいるとなかなか冷静になれないですが…)
腹痛が長く続いたら内科へ行って専門家に判断を仰ぐように、心と頭の不具合をその手の専門家にみてもらうことは、損にはならないはず。
少しでも受診への心理的ハードルが低くなるように、わたしの実際の経験を書いていきますね。
心療内科を受診するまで
受診しないと休職にはならないと言われて
「あぁ、なんだかしんどい。もう仕事へ行きたくない。」
そう思い始めたのが去年の年末。
「しんどすぎる。相談して仕事を辞めよう。」
そう決意したのが今年の一月。
そして相談すべき直属の上司に相談する間もなく休まざるを得なくなったのがその二か月後。三月上旬。
辞めようと決めていたにも関わらず、度重なるつらい出来事により、最終的には階段を転がり落ちるようにメンタルの調子を崩していきました。
「行きたくないけど、働けるかわからないけど、出勤だけはしよう」
責任感だけはいっちょ前なわたしは、日々血反吐を吐く思いで通勤バスに乗り込んでいました。
でも、ある日から出勤すらできなくなって。
そこから仕事を休む日々が始まりました。
みんな大変な中頑張っているのに情けない…。
心の中に渦巻くのは自責の念。でも出勤すら辛くてできないのだから、休む他ありませんでした。
一つだけ良かったのは、休み始める前日に職場の上の人にしっかりと話を聞いてもらえていたこと。
直属の上司ではなかったけれど、今まで溜め込んでいた辛い気持ち・働くことがかなりキツいこと・今の自分の症状を伝えることができました。
しんどかったね。
今は休むことが必要なときだと思う。
幸い気持ちを理解してもらえ、休むことへの理解ももらえました。(この時は翌日から休むとは思っていなかったですが)
ただ、一つ予想外だったのが、ある程度の長い期間を休む場合(つまり休職する場合)は診断書を提出する必要があったこと。
※診断書=現在の病状、診断について専門医に書いてもらう書類
つらいから休みたいと言うだけじゃ休職できないのか。
調べてみたところ、休職に診断書は必須ではないものの、勤め先から提出を要求されることの方が多いそうです。
(以下サイトをご参照ください)
例にもれず、わたしも職場から診断書の提出を求められたので、心療内科を受診することに決めました。
心療内科へ行くことには抵抗がなかった。
この時はもうとにかく仕事から離れたい一心。まとまった休みがもらえるんだったら心療内科どこでもいきます!という気持ちでした。
どこにしよう?受診する心療内科を決めるまで
図らずも上の人と話してすぐ次の日から休みに入ってしまったわたし。(診断書出るまでは有給で休んでました。)
仕事にさえ関わっていなければ、突然涙を流すこともなく取り乱すこともなく、ただ元気がない普通の人として過ごせていました。
休んだことにより時間はあるけれど、正直受診する心療内科を探すのは心理的にしんどい。初診だし。
そんな時に、海外に住む臨床心理士の資格をもつ友人からオンライン診療をやっている病院があるとの情報をもらいました。
今の時代、色々と便利になっているんですね。診察までオンラインでしてもらえるなんて。
こちらのメンタルヘルス院はオンライン診療のみを行っているみたいで、しかも休職相談に特化。(いかに休職する人が多いかわかる)
Google formで簡単な質問の回答を入力するとあちらから返信があり、改めてWeb問診を受けての電話診療という流れ。
めちゃ楽。わざわざ出向かなくていいのが最高。
と思いGoogle formで入力、送信まで終えたんですが。
返信来なかった…
そもそも対応できかねる場合は返信していないらしい。返信くらいしてくれ。
わたしの症状が対応できない場合だったのか、ただ受診したい人が多すぎて対応してもらえなかったのかは分かりませんが、結局診察はしてもらえませんでした。待つ時間、もったいなかった。
来るか来ないかわからない返信を待つのはそれこそ精神衛生上悪いです。
1日、2日返信が来なかった時点で潔くオンライン診療は諦め、近くで通える心療内科を調べ始めました。
(オンライン診療やっている所は色々あるみたいなので、即日返事をもらえたり電話で予約できたりするなら待つストレスがなく出向く必要もないのでいいかも)
ネット上の、いい病院ランキング!とか口コミサイト!とかをぼんやりと眺めていたんですが、正直どこがいいのか全然わからん。こういうネットに書き込まれている口コミって悪いものの方が目立つし。
そうして口コミやランキングを見るのを諦め、google mapに出てくる心療内科の公式ウェブサイトを見ることへ頭を切り替えました。もちろん家から近いところの。
3,4軒の病院のサイトをぐるっと回りましたが、結局選んだのは「丁寧な案内がされており」、「心が辛い人への配慮が表れていて」、「院長の経歴とことばが信頼できる」心療内科。
行ってみなけりゃどんなところか分からない、というのが本音ですが、そんなにゆっくり探す気力も体力もなかったので、ピンときた勢いでそのまま受診予約の電話をかけました。
いざ受診。診断書をもらおう。
幸い電話の対応も良く、数日後に予約確定。
受診まではやはり不安もありましたが、やっぱり原因の仕事から離れているので、心のざわつきは当時よりもぐっと楽にはなっていて。
とにかく診断書だけはもらおう
そう思って病院までの道のりを歩きました。
そしていざ病院へ入場。
初診であるためお会計まででおよそ1時間かかりましたが(短いほう?)、時間だけは持っているわたしは時間がかかることに関しては余裕でした。
そして大事なこと。
診断書は、即日もらえました。よかった。
看護師さんも、精神科医の先生もじっくり詳細に話をきいてくれて。
診断書が必要と伝えると「すぐ書くからね。今月末までじゃ短かすぎるから来月末まで休んだ方がいいって書いとくよ」といってくれました。(慣れてることから休職者が多いのがよくわかる。)
診断書をもらえたことが一番良かったのは確かなのですが、想像以上によかったのが、家族でも友達でも同僚でもない第三者にはっきりと客観的意見(診断)をもらえたこと。
「今のあなたはうつ状態であることは間違いないです」と言われたことで、
あぁ、わたしはやっぱりものすごく辛かったんだ。
と改めてはっきりと認めてあげることができました。頑張って偉かった。
そして病院からはお薬もでました。
正直薬はいらないんじゃないかと思っていましたが、メンタル不調に物理的に対応できるアイテムをもらったと思えばこれもプラス。
結果的に心療内科を受診したことは、わたしの休職手続きにとっても、わたしの心の回復のためにも必要なことでした。
これから心療内科を受診する方へ
心療内科・精神科の受診へのハードルは少しでも低くなったでしょうか。
わたしも今回、自分からは行こうと思っていなかったので、もし行くべきか迷う人がいれば信頼できる友人や家族や知り合いに気持ちを話してみるのも一つ手かもしれません。(わたしは人から行ったほうがいいと言われる方が行く気になれるタイプ)
受診するクリニックや病院選び、迷うと思いますが、わたしのとった選び方も参考にしていただけると幸いです。
良い口コミを見て行っても実際は微妙だったということが、病院選びに関してはほかの事柄よりも多いような気がします(人と人の相性の問題があるし)(そして逆もしかり)。
口コミを見る以外に個人でとれる方法とすれば、やはり公式のウェブサイトを見るのが一番いいかと思うので、その中で一番自分がピンとくるところ、なんとなくここがいいなと思うところを選んでくださいね。
そして受診先を決めた後は、もう余計なことは考えずに寝る。食べる。休む。
元気になるための行動をとれた自分をほめてあげて、心の赴くままに過ごしてください。
よく頑張った!!!
普段からできるご自愛方法に関しては以下記事に書いてます。良ければご一読を!
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